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呼吸を感じて心を整える【MGプレス連載- 動いて健やかに95】

腰痛と坐骨神経痛

ぼんやりしている時でも、人間は頭の中で何かを考えています。気にかかっている事や腹立たしい事、不安な事がある時は、それが無意識のうちに繰り返し浮かんできてしまうこともあります。仏教ではそんな状態を貪瞋痴(とんじんち)というのだそうです。

そんなコントロールできない考えに振り回されていると、ストレスがたまってきます。このようなストレスは、知らず知らずのうちにからだの緊張を引き起こし、腰痛や肩こりをはじめ、からだのさまざまな不調を長引かせ慢性化させてしまいます。こんな時に効果があるのがマインドフルネスという方法。もともと心療内科や精神科で行われているメンタルの治療なのですが、外国では慢性の腰痛の治療に取り入れられているのです。

まず、リラックスして座ってみてください。椅子に腰かけてもいいし、床の上にあぐらをかいてもいいです。目は半分くらい開けて50センチ前の床を見ます。色々なことを考えない方がよいのですが、それは思ったほど簡単ではありません。「考えないぞ」と強く思うことは、「考えないぞ」という思いに振り回されているからです。

座って数分したら自分のからだを感じてみてください。からだは動いていないように思いますが、実は動いているところがあります。そう、呼吸です。どんなに静かにじっとしていても人間は呼吸をやめるわけにはいきません。息を吸って吐く。これを自然に行ってください。コントロールしなくていいのです。吸った息がからだの中に入っていき、肺にたまります。息を吐くと肺からの空気が口や鼻から出ていきます。これを感じるだけでいいのです。これがマインドフルネスの第一歩です。からだの緊張がとれてきて、痛みや不調がよくなることがあります。

拙著「腰痛は歩いて治す」(講談社現代新書)ではマインドフルネスとウオーキングを組み合わせたマインドフルネスウオーキングのやり方を紹介しています。

MGプレス 動いて健やかに95
2026年9月8日掲載

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