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「首が回らない」ときは【MGプレス連載- 動いて健やかに40】

くびと肩

「借金で首が回らない」なんて言い方がありますが、首が痛いと本当に首が動かせなくなり辛いものです。頭と胴体をつなぐ首には重要な血管や神経が密集しており、それを細い頚椎が支えています。首は重い頭を支えており、常に大きな負担がかかっています。その昔、首は命そのものと考えられていました。だから進退をかけるときには「首をかける」、解雇されることは「首になる」、それが回避できると「首がつながる」なんて言い方も。英語では首をこのようには使いません。「首になる」はファイア、つまり炎上!です。戦国時代には「敵の大将の首を挙げる」という言い方があました。討ち取った首は首級(しゅきゅう)といいますが、これは正確には首ではなく頭です。

さてそんな重要な首ですが、急に痛みが出て動きが悪くなり、まさしく首が回らなくなることがあります。そうなると上や横を向けなくなり、目薬をさしたりうがいをする動作が難しくなります。自動車を運転する時に横を向けないのはとても危険です。

このような首の痛みにはいくつかの原因があり、そのひとつはふくらはぎや太ももに起こる肉離れに近いもの、首のまわりのいわば「スジ違え」です。原因なく起こることがあり、寝て起きて首が回らなくなっていたら「寝違え(ねちがえ)」などといわれます。こんな時に大切なのは決して焦らないこと。早く治したいと焦ってゴリゴリもんだり、強い力を加えて無理に動かすのは禁物。まずは気持ちをリラックスさせて、ユルユルと首を前後左右に少しずつ動かしていきます。痛みの強いときは炎症を抑える薬や筋肉をほぐす薬が効くことがあり、注射や温熱療法が効果的なこともあります。肩こりや寝違えくらいで医者にかかってもいいの、と受診をためらう人がいますが、中には首の骨や神経の病気が原因だったりすることもあるので、遠慮せずに整形外科を受診してください。

MGプレス 動いて健やかに40
2023年11月21日掲載

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