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治療法が進歩したリウマチ【MGプレス連載- 動いて健やかに85】

リウマチ・痛風

「朝、手がこわばるのでリウマチが心配」と50代の女性の患者さんが受診しました。ところでよくきくこの「リウマチ」ってなんでしょうか。

リウマチは関節が痛んだり腫れたりする病気です。正式な病名は関節リウマチ。20年ほど前までは慢性関節リウマチという病名でしたが、医学が進歩して慢性にならない患者さんが増え、病名から慢性がなくなりました。リウマチのほか、古くはリョーマチ、リューマチ、ロイマチスなどと呼ばれていました。

「流れ」という言葉をギリシア語で「リウ」といいます。「流」は日本語の音読みも「りゅう」ですが、これは偶然。「流れ」という言葉には、拍子とか表現という意味があります。だから「リズム」や、表現を意味する「レトリック」も同じ語源からきています。また医学用語で、下痢をダイアレア、鼻水をリノレアといいますが、この~レアも「流れる」を意味する「リウ」が語源です。

さて、ではなんで関節が変形したり痛くなったりする関節リウマチが「流れ」と関係あるのでしょうか。古代の人々は、体の中を流れている有害な液体が、関節に()まることがこの病気の原因と考えていました。

それから数千年たった現在でも、関節リウマチの原因はまだ完全にはわかっていません。ただ治療法はこの二十数年で劇的に進歩しました。私が医者になった40年前、関節リウマチの患者さんは、病気が進行すると手足の関節ばかりでなく首や腰も変形し、さらに肺などの内臓合併症を起こすことがよくありました。しかし現在は薬が進歩して、リウマチの進行はかなり(おさ)えられるようになりました。整形外科医のする手術の中で、関節リウマチは最大の分野のひとつでしたが、薬で治るようになったためリウマチの手術は劇的に減りました。

リウマチの初期の症状は指の腫れや痛み、朝の手のこわばりです。もし心配な症状があれば医療機関で相談してみてください。

MGプレス 動いて健やかに85
2026年3月3日掲載

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