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関節リウマチの治療目標

リウマチ・痛風

治療目標とは

リウマチに限らず、病気の治療には「治療目標」というものがあります。
たとえば「血圧が高い」ということで降圧薬を飲む。ここまではいいのです。しかしそれがまん然といつまでも続く、というのは現代医療のあり方ではありません。

定期的に検査をして、それに応じて薬や治療を見直し、そして改善がみられたら不要な薬はできるだけ早くやめる。これはどのような病気についてもいえることです。

治療のゴール、つまり治療目標を設定して、それにむかって効率的な治療をすることが大切です。

関節リウマチの治療目標

関節リウマチの治療でも「どのような状態をめざすのか」ということがとても重要なことです。
治療目標に近づくために、どのような治療がよいかが検討されています。

リウマチの場合は「治療推奨」という治療指針が学会で定められています。
いくつかの項目がありますが、重要なことは、リウマチと診断されたらできるだけ早く薬を使って病気の進行をとめること、そして治療を続けて病気が治るか、あるいは勢いが弱まるようにすることをめざします。

リウマチの寛解

病気が治ることを治癒といいます。

関節リウマチでは、この状態を寛解(かんかい)と呼びます。

リウマチが寛解あるいは低疾患活動性に到達することを目標に治療することが重要です。

このためにはまん然と同じ薬を投与していたのではだめで、効果のない薬をいたずらに継続することはあまり意味がありません。

T2Tとは?

リウマチの治療の考え方として有名なものにT2Tがあります。ティートゥーティーと読みます。Treat to Targetの略です。

日本語に訳すと「治療の標的」=「治療目標」です。
本当ならT to Tですが、toと2が同じトゥーという発音なのでT2Tと書きます。

T2Tは4つの基本的な考え方と10の勧められる治療からできています。

くわしくはリ「リウマチ情報センター」をご覧ください。

4つの基本的な考え方

  1.  患者さんとリウマチ医が相談して治療する
  2.  治療ゴールは患者さんの生活の質を最大限に改善することである
  3.  炎症を取り除くことが最も重要
  4. 病気の状況を定期的に評価して、その都度治療方法を検討していく

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