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ロコモ(ロコモティブ・シンドローム)

運動と体操

健康寿命

自分のことが自分でできて介護が必要ない期間を「健康寿命」といい、単なる「寿命」と区別します。つまり「寿命」 - 「健康寿命」=「寝たきりや要介護の期間」と なります。いままでの医療は「寿命」を延ばすことだけに重点がおかれていました。

しかしこれからの医療は健康寿命を延ばして、寿命との差をできるだけゼロに近づ ける、つまり寝たきりや介護が必要な期間を少なくすることに重点がおかれるように なります。

ロコモティブ・シンドローム

ロコモティブ・シンドローム(通称ロコモ)は、運動器の障害により移動能力が低下して介護が必要となる状態です。つまり「骨や関節、筋肉の故障により立ったり歩くことが難しくなること」です。ロコモは寝たきりの原因です。ロコモティブ・シンドロームは日本語では運動器症候群といいます。

機関車のことをロコモティブといいます。つまり動力源のことです。人の動力源の具合が悪くなるのがロコモティブ・シンドロームです。

通称のロコモも、メタボ(メタボリック症候群)と同じように、だいぶみなさんに知られてきました。

サルコペニアとフレイル

からだを動かせない状態が長く続くと、筋肉がやせてきます。この状態をサルコペニア(廃用性筋萎縮症候群)といい、ロコモの原因になります。

ロコモの状態に、さらに認知機能の低下が合併すると、からだとこころの両方が弱くなるフレイル(脆弱性症候群)という状態になります。からだが衰弱するだけではなく、同時にこころもおとろえてくるのがこわいところです。

ロコモの啓発活動

日本整形外科学会では、国民の健康寿命の延伸のため、ロコモの予防の啓発に力を入れています。ロコモ予防には、運動を生活に取り入れることがもっとも大切です。

日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトはこちらです。

ロコモ体操

ロコモ体操、通称ロコトレは次の二つの体操です。

高齢になってからの寝たきりを防ぐためにぜひ運動を生活に取り入れるようにこころがけてください。

ひとつめは片足立ちです。片足で1分間立つことを1日3回行います。転ばないように、つかまるもののそばで行い、足のうらが床からほんの少し離れていればOKです。

もうひとつはスクワットです。足を肩幅より少し広めに開いて、つま先を30°にひろげ、腰を落としていきます。これを数回続けて行うのを1セットとして1日3セット行います。

くわしくはこちら( → ロコモチャレンジ!ロコトレをご覧ください。


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