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ジャンパー膝

下肢, スポーツ整形外科

スポーツとジャンプ動作

ジャンプは、多くのスポーツでかかせない動作です。走り高跳び、走り幅跳びなどの陸上競技はもとより、バスケットボールやバレーボールなど、ほとんどあらゆる競技で「ジャンプ」という動作が要となります。

それぞれの競技によって、いかに高く跳ぶか、何回も連続して跳ぶか、ということがとても重要な種目がたくさんあります。

ジャンプ動作による膝のストレス

ジャンプをするときには、曲げた膝が一瞬のうちに伸びます。この時、膝の前にある大腿四頭筋という筋肉が強く収縮して「お皿」といわれる膝蓋骨にとても大きな力がかかります。

ジャンプに限らず、ランニングでも膝を伸ばす力が強く働き、大腿四頭筋を介して膝蓋骨の上と下に強いストレスがかかるのです。

ジャンパー膝

大腿四頭筋は膝蓋骨に近づくにつれて筋肉から腱になり、その部分を四頭筋腱といいます。四頭筋腱が膝蓋骨につくところを四頭筋腱付着部といいます。この付着部周辺で炎症を起こすと四頭筋腱炎、付着部炎になります。

また膝蓋骨の下には膝蓋腱がついています。これが炎症を起こすと膝蓋腱炎となります。四頭筋腱炎と膝蓋腱炎をあわせて「ジャンパーひざ」といい、特に若い世代のひざのスポーツによる慢性痛の原因としてとても多いのです。

原因と症状

ジャンパーひざを起こす原因は、関節の柔軟性や、筋力に見合わない激しい練習などです。最初はスポーツをした後に痛みが出てきますが、痛みが強くなってくると、走る事、ジャンプすることが難しくなります。

治療

治療はアイシングとストレッチが基本です。必ずしも練習を休む必要はありませんが慎重にケアしていくことが大切です。


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