痛みどめには多くの種類のものがあります。
- 非ステロイド系消炎鎮痛薬:英語の頭文字をつなげてNSAID(エヌセーズ)といわれています。現在、日本ではジェネリック薬もふくめれば実に数十種類以上のNSAIDが使われています。NSAIDは鎮痛作用のほかに消炎作用がありますが、長期に服用していると胃腸障害をおこすことがあります。また高齢者は肝機能や腎機能に注意が必要です。
- アセトアミノフェン:消炎作用は少ないのですが鎮痛作用があります。NSAIDにくらべて胃腸障害をおこしにくいです。高齢者では肝機能障害を気をつける必要があります。
- オピオイド:慢性の痛みのための薬です。のみ薬のほか、胸などからだ一か所(痛いところではありません)に貼ると、くすりが徐々に体の中にしみ込んできて痛みを和らげる貼付薬もあります。
- 神経障害性疼痛治療薬:神経痛のようなジンジン、ビリビリする痛みを鎮める薬です。坐骨神経痛をきたす腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、くびからくる上肢の神経痛、糖尿病や帯状疱疹(ヘルペス)による神経痛にも使われます。