現在、もっとも多く使われている痛み止めは非ステロイド系消炎鎮痛薬といわれる薬です。英語の頭文字をつなげてNSAID(エヌセーズ)といわれています。
現在、日本ではジェネリック薬もふくめれば実に数十種類以上のNSAIDが使われています。
NSAIDは、鎮痛作用のほかに消炎作用がありますが、長期に服用していると胃腸障害をおこすことがあります。また高齢者は肝機能や腎機能に注意が必要です。
NSAIDは、体の中で痛み物質(炎症物質)をブロックします。しかしこの時、胃を保護する物質も同時にブロックしてしまうのです。薬は胃からいったん血液に吸収されて、これらのことが起こるので、胃を通らない坐薬でも胃腸障害がでることもあります。
しかし、近年、この分野の研究が進み、胃の保護物質はそのままに、痛み物質だけをブロックする薬も出てきました。
また、もともと胃の保護物質をブロックしない、アセトアミノフェンやプレガバリンなどの薬も使われるようになってきたのです。
胃をいためないように痛みをとるお薬はたくさんあります。