2016年から学校検診で整形外科的な検診、運動器検診が必須化されました。小学校から高校までで行われています。
運動器の検診は脊椎や上下肢など、整形外科的な検診です。
小児期、青年期に多い症状として腰痛やひざ痛などがあります。
10代の腰痛の原因で最も多いのは腰椎分離症です。腰の疲労骨折とも呼ばれ、潜在的なものも含めれば、中学、高校の運動部の2割程度のみられるという調査もあります。
また脊椎にカーブがある側弯症は思春期になりやすく、早めに発見することが重要です。
このほかにランニングやジャンプに関係する下肢の関節、肩やひじのようにボールを投げる動作に関係する上肢の関節も重要なチェックポイントです。
全身的な「からだの柔軟性」や「関節のゆるみ」も重要な検診ポイントです。
成長期は運動器にとって人生で一番大切な時期にあたります。運動部に入っていると、かなりハードな練習があり、運動器の故障を起こすことがあります。
学校検診で専門医への受診を勧められることがあります。口頭でいわれるときもありますが、受診用紙を渡されることもあります。当院では学校健診で受診を勧められた患者さんを積極的にうけいれています。
整形外科専門医、日本スポーツ協会認定スポーツドクターの資格を取得していますので安心して受診してください。ほんの少しのことでも検診で指摘されたことがあれば遠慮なくご相談ください。