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変形性膝関節症の原因【MGプレス連載- 動いて健やかに80】

下肢

病気の原因には、遺伝的なものと環境的なものがあります。(ひざ)の関節は加齢とともに軟骨がすり減り、変形し痛みが出てきます。これを変形性(ひざ)関節症といいます。変形性膝関節症は全人口の4人に1人、60才以上の2人に1人がなり、この変形性膝関節症にも遺伝的な原因と環境的な原因があります。

まず遺伝的な原因について。顔や背丈(せたけ)が親に似るのは当然。膝も親に似るのは何の不思議もありません。膝の形だけではなく、O脚や扁平足の人も変形性膝関節症になりやすいといわれています。では必ず遺伝するのかというと、全然顔が似ていない親子がいるように、遺伝しないこともあります。遺伝というのはそういうもので、決して100%ではないのです。

次に環境的な原因について。これは遺伝以外の、生まれた後の原因ですが、変形性膝関節症にはいくつかの環境の原因があります。若いころに膝を酷使(こくし)するのも原因のひとつですが、ではどのくらい酷使したらなるかという明確な線引きはできません。すごく膝を使った人でも変形性膝関節症にならない人もいれば、あまり使わなくてもなる人もいます。また膝の骨折や半月板損傷のけがをすると、これも変形性膝関節症の原因になります。肥満は膝に負担がかかるため、原因になります。また職業環境や生活習慣も関係するといわれています。ただ全く同じ環境で生活していても変形性膝関節症になる人とならない人がいます。だから環境要因も100%ではないのです。 このようにいくつかの原因が複雑に関係して変形性膝関節症は発症します。だから病気の原因を特定の遺伝と環境だけのせいにはできません。これをやったら絶対にならない、とか、あれをしたら絶対になるというものではないのです。テレビやネットで断定的な情報を目にしますが、過度に神経質にならず適度な運動をすることが大切です。

MGプレス 動いて健やかに80
2025年11月25日掲載

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