肩こりは決して簡単な病気ではありません。
肩こりの原因には変形性頚椎症、頸椎椎間板ヘルニアなどいろいろな病気があります。またレントゲンで異常がない頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)も肩こりの原因のひとつです。
肩こりはくびすじから肩、うでにかけて広がることもあります。また「肩甲骨にそって背中全体に広がることもあります。このような痛みが続くと、とてもつらいものです。
コリが強くなると僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉の中に「トリガー」というコリコリの芯がさわるようになります。このトリガーは、MRIなどの最新の機械を使っても、決してみつけることができません。熟練した医師の診察でしかわからないのです。
首のまわりには自律神経がはりめぐらされており、肩こりがひどくなると頭痛や吐き気、めまい、ほてりや目の痛みなどいろいろな症状が出てきます。さらにこれが長く続くと、やる気の喪失や、睡眠障害、仕事の能率の低下などの症状が出てきて、日常生活に大変な支障を来たします。
「肩こりは体質だから仕方ない」とあきらめて一人で悩むことはありません。コリと痛みをとって快適な生活を送るためにぜひ受診してください。