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悩むよりまず歩こう(MGプレス 動いて健やかに41)

運動と体操

今年の秋のはじめ、私に一本の電話がかかってきました。「はじめまして。『腰痛は歩いて治す からだを動かしたくなる整形外科』を読みました」と、私が書いた本をあげて名乗ったのは有名な週刊誌の記者さんでした。「整形外科医が自ら実践している『からだにいいこと』を特集したいのでインタビューさせて」とのこと。本を読んでもらっていたことに気を良くした私は、その依頼を引き受けることにしました。

インタビューでは自分自身が実践している健康法をお話しました。つまり本のタイトルのとおり、ウオーキングがいかに健康に良いか、ということについて。そのほかに腰痛や肩こりの予防になる体操も紹介しました。

腰痛に限らず、糖尿病、心臓病のような内科の病気にも運動はとても効果があります。ところが、運動といっても「さて、何から始めたらいいかわからない」と悩んでいる人は意外に多いと思います。そして悩んでいる人ほど、悩んでいるだけで実際に体を動かしていません。運動の中でもウオーキングは最も簡単で効果的。悩むよりまず歩け、とにかく体を動かそう、というのが私の主旨です。

取材から2週間ほど経ったころ新聞をみていたら、週刊誌の広告欄に「整形外科医が伝授する『私のセルフケア』」とあるのをみつけました私は「これだ」とうれしくなり、コンビニに行っておもわず2冊買ってきてしまいました。週刊誌には私の名前入りで、お話したことがイラストをつけて詳しく紹介されていました。

「歩く」という運動は体だけではなく心にも効果があります。少しでも多くの人が読んでくれてウオーキングを生活習慣にしてもらえればいいと思います。ただし心臓病などの内科疾患や整形外科の病気によっては運動をしないほうがいいものや、時期によってはしてはいけないものもあります。必ず医者に行って運動をしていいか相談してから歩き始めてください。

(MGプレス 動いて健やかに41 2023年12月5日掲載)

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