関節リウマチについて

薬で治る患者さんが増え、慢性では無くなった関節リウマチ

riumachi01関節リウマチは全身の関節が侵される病気です。特に手指などの小さな関節が破壊されます。

日本には80万人の患者さんがいます。昔は手足の変形を整形外科で手術をすることが多かったのですが、薬の進歩により10年ほど前から劇的に改善することが多くなりました。薬がよく効くようになり、いまではほとんど手術をする人はいなくなりました。

以前はいったん病衣になるとなかなか治ることがなかったため「慢性関節リウマチ」という病名でした。しかし薬で治る患者さんが多くなったため、2002年には慢性を削除して「関節リウマチ」という病名になりました。

治療には専門医による豊富な知識と経験が必要

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生物学的製剤という薬が使用できるようになってリウマチは治る病気になりました。生物学的製剤は現在日本で7種類の薬が使えます。患者さんそれぞれに合わせてどの薬がよいのか決めていきます。ただしこの薬は気をつけなければいけないことも沢山あり、豊富な知識と経験が必要です。

以前は、関節リウマチは整形外科の先生が診ることが多い疾患でした。しかし薬物療法が進んで手術が少なくなったため、リウマチをほとんど診ない整形外科医も出てきました。だから患者さんも整形外科だからということで安易に治療医を選んではいけません。難しい治療を任せるなら少なくともリウマチ学会で認定されたリウマチ専門医がいいと思います。

日本にはこの他に整形外科学会で認定しているリウマチ医、リウマチ財団の登録医の3つの資格があります。私はこの3つの資格をすべて与えられています。

心理的なケアも大切。専門知識でしっかりサポート

関節リウマチは季節やお天気、生活のストレスで症状がよくなったり悪くなったりします。また薬を続けるストレスはたいへんなものです。ストレスで炎症の程度を表す検査値まで上がることもあります。このような面からも心理的なケアが大切です。

このようなときにはリウマチに対する治療のほかに、心理的症状に対しても手当てをして患者さんの日常生活に支障が出ないようにサポートしていくことが重要です。

リウマチは、しっかりした知識を持って正確に治療をすればとてもよくなる病気です。詳しい検査と診察で患者さんにあった治療法を探し、最新の薬物療法を行います。

関節の様子を知る検査として関節エコー検査を実施しています。また生物学的製剤を積極的に取り入れて治療をしていきます。
(谷川浩隆院長の著書より抜粋)