骨粗しょう症について

骨芽細胞と破骨細胞はバランスがくずれ、骨の質が悪くなるのが骨粗しょう症

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骨粗しょう症は骨がもろくなる病気です。骨というのはからを建物に例えると鉄骨のようなものですが、決してカルシウムだけの塊ではありません。

骨の中にはちゃんと細胞があるのです。骨を作る骨芽(こつが)細胞、骨を壊す破骨(はこつ)細胞です。破骨細胞は骨を壊すから悪い細胞のようですが、人体には必要不可欠な細胞です。骨芽細胞と破骨細胞はバランスをとって、骨を作ったり壊したりしています。

骨粗しょう症は、そのバランスがくずれ、骨の密度が低下したり骨の質が劣化する病気です。女性ホルモンとの関係が深く、50歳以上の女性に大変多く、日本人の1割がかかっているといわれています。

血液検査で骨粗しょう症が正確にわかります!

kotsu02骨粗しょう症になると、腰から背中にかけての痛みが生じたり、脊椎がつぶれる圧迫骨折を起こすため、身長が低下したり背中が丸まってきたりします。尻もちをついたり、布団を持ち上げるといった軽い衝撃でも脊椎骨折を起こして腰痛や背部痛が生じます。

骨粗しょう症のお薬は研究開発が進み、10年ほど前から多くの種類の薬が使用できるようになりました。以前はカルシウム剤やビタミンD製剤しかなくて効き目のよくありませんでした。

しかしビスフォスフォネートといわれる薬は骨密度を増加させることができます。また最近は骨密度をより高めるホルモンの治療薬が出てきました。骨密度は専用の骨密度測定装置でくわしく測らないといけません。健診などでかかとや手を測るのでは不十分です。

また血液検査で骨粗しょう症が正確にわかることもあまり知られていません。血液検査で骨の様子をぜひ測ってみてください。

患者さんひとりひとりに合わせた、投薬・治療が必要です

一口に骨粗しょう症といっても、患者さんひとりひとりで病気の状態が違います。骨密度と血液検査をするとみんなそれぞれちがったタイプであることが分かります。すると薬も当然違ってくるのです。昔のようにレントゲンだけで診断して、カルシウム剤を処方しているのは時代おくれです。
よりくわしく骨粗しょう症の状態を調べて、薬を選んでいく時代に変化しています。

定期的に検査をして、ときどき薬を変えていくことも重要です。
よく効くお薬でも、まんぜんと同じ薬を長期飲んでいると、骨代謝が悪くなり骨折することがあります。放置していれば骨折や、ねたきりの原因となるロコモ症候群になります。

まずは、最新式の骨密度測定器で正確な骨密度を測り、血液検査で骨の様子を調べましょう。
(谷川浩隆院長の著書より抜粋)