「痛み止め」はただ「痛みを止めるだけ」の薬?

整形外科全般

20160801

急な腰痛や関節痛、神経痛などに対して痛み止めの薬を使ったことがある人も多いと思います。しかし「痛み止めって、ただ痛みを止めるだけの薬だからなるべく飲まない」と考えている人もいると思います。

痛み止めにはとてもたくさんの種類があります。その中でも最も多く使われているのが「消炎鎮痛薬」といわれているものです。
炎症をおさえる薬には大きく分けて、ステロイドと、そうでないものがあります。ステロイドではない薬は、非ステロイド系抗炎症薬といわれ、英語の頭文字をとってNSAID(エヌセード)といいます。

NSAIDは「痛みをとる」という働きのほかに「炎症をおさえる」という働きをもっています。例えば膝関節痛の患者さんがこのような薬を使うと、膝の関節の中の炎症物質が減ってきて、膝関節の軟骨細胞を破壊する物質が減ってくる、という研究結果も出ているのです。
つまり組織の炎症をおさえて痛みをとっているのです。だから消炎鎮痛薬は決して「根本的な治療ではない」とはいえないのです。

痛みの強い時に消炎鎮痛薬を上手に使うことによって、短期間で痛みがよくなることが多く、組織が障害を受けているときの痛みには消炎鎮痛薬が有効といわれています。

NSAIDにも胃腸障害や腎機能、肝機能障害などの副作用がありますが、痛みの強い時にがまんして薬を使用せずにいると、血流障害を起こしたり、炎症物質が蓄積するため、慢性の痛みになることも知られています。

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