痛みに対する新しい薬 神経障害性疼痛治療薬

整形外科全般

痛み止めがどうして胃に悪いか、ということを以前のブログで説明しました。(→2016/01/31のブログ

痛み止めが胃をいためるのは、非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAID:エヌセーズ)が、痛みを止める作用を発揮するときに、胃の粘膜を保護する物質をブロックしてしまうからです。

最近、使えるようになった痛み止めには、この作用のない、まったく別系統の痛み止めがいくつもあります。近年のこの方面の研究はたいへん進歩しており、多くの慢性の痛みの患者さんが、これらのお薬を使って、長い間苦しめられていた痛みから解放されるようになりました。

ひとつめは、神経障害性疼痛治療薬という、長い名前で呼ばれているお薬です。痛みというのは、神経をビリビリ伝わって脳に行きます。このビリビリの電気をおさえこんでしまうのです。

このお薬には、NSAIDの痛み止めのような、胃の粘膜をいためる作用がまったくありません。坐骨神経痛や、首から腕にビリビリくる痛み、手足のしびれ痛みなどによく効きます。

プレガバリンやリリカという名前で出ています。またこのお薬は、原因がはっきりしない、背中や腰、手足の痛み、体中の痛みをおこす線維筋痛症という病気の痛みにも効果があります。

原因がはっきりしない腰痛や肩こりの中には、線維筋痛症や、それに近い状態になっている患者さんが多くいます。痛くて動けなかった、とか夜眠れない、といった症状もよくなります。

お気軽にご相談ください。