痛み止めが胃に悪い理由

整形外科全般

「痛みどめは胃に悪い」とよく言われます。さて、どうして痛みどめは胃に悪いのでしょうか。痛みどめには、実に多くの種類のものがあります。現在、最も使われているのが、非ステロイド系消炎鎮痛薬といわれるものです。

英語の頭文字をつなげてNSAID(エヌセーズ)といわれています。現在、日本では20種類以上のNSAIDが使われています。ジュエネリックを含めると実に数十種類の薬品があります。最も多く使われているものにロキプロフェンなどがあります。

NSAIDは、体の中で、痛みを生じる物質を作る作業をブロックします。しかしこの時、胃を保護する物質も同時にブロックしてしまうのです。薬が胃から血液に吸収されてからこれらのことが起こるので、胃を通らない坐薬でも胃腸障害がでることがあります。

しかし、近年、この分野の研究が進み、胃の保護をブロックせず、痛みを生じる物質だけをブロックするNSAIDも出てきました。またもともと胃の保護物質をブロックしない、アセトアミノフェンやプレガバリンなどの薬も使われるようになってきたのです。

これらの薬をうまく使って早く痛みをとることが肝腎です。むしろ、痛みをかかえたまま生活をすることによるストレスが、胃の粘膜に強く影響するのです。

「痛み止め=胃に悪い」と短絡的に考えず、上手に痛み止めを使うことによって痛みをとっていくことが大切です。

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