膝がすり減ってきたら「歩いてはダメなのか?」

ひざ, ひざ、股関節、足, 整形外科全般

膝や股関節がすり減る病気を「変形性関節症」といいます。特にひざがすり減って変形する患者さんはとても多いことが知られています。

すり減るとはどういうことでしょうか。関節には軟骨があり、これがクッションの役目をして、関節をなめらかに動かしています。しかしこの軟骨がすりへってくると、歩きだしや立ち上がりに痛みが出るようになり曲げ伸ばしが大変になってきます。

以前はこのような患者さんには「歩くとすり減るから、もうあまり歩かないように」と指導することが多かったようですが、最近の研究では、決してそうではないことがわかってきました。(→2015/10/04のブログ

関節の軟骨には、軟骨細胞という細胞が無数にあって、この軟骨細胞が日々、軟骨を作り出しているのです。

軟骨細胞は、刺激がないと元気がなくなり、軟骨を作る能力が落ちてしまいます。ですから、ひざの運動をするのはもちろん、痛みが強くならない限り、ウォーキングや体操をして膝を活性化させることがとても重要なのです。

膝の治療には痛みに対してのお薬や、関節内に注入するヒアルロン酸などさまざまなものがあるのですが、それらの治療の同じくらい、運動は重要なことなのです。

「ひざがすり減るからなるべく歩かない」などといっていては、ますます全身の筋力も落ちてしまいます。こわがらず運動をしましょう。お気軽にご相談ください。