カルシウムだけ摂っても骨折の予防にはならない

検査と治療, 骨粗しょう症

「カルシウムだけ摂っても、骨折の予防にはならない」という研究結果が、最近外国で発表されました(2015年10月)。

外国では、骨粗しょう症の予防として、カルシウムを摂ることを奨める理由がなくなったと判断する研究者も出てきました。日本では、国民のカルシウム摂取量が低いため、カルシウムを摂ることは重要なことですが、ただ、それだけでは骨粗しょう症の予防に充分ではないのです。(→2015/07/05のブログ

カルシウムは骨ばかりではなく、筋肉を動かしたり、内臓の働きをよくするために重要なミネラルです。(→2014/05/25のブログ

「鉄筋コンクリート」に例えると、カルシウムはコンクリートにあたりますが、鉄筋にあたるものはタンパク質です。いくらコンクリートがたくさんあっても鉄筋がしっかりしていないと骨は弱くなってしまいます。

コンクリートにあたるカルシウムは「骨量」といい、鉄筋にあたるタンパク質は「骨質」といいます。骨は骨量と骨質の両方がしっかりしていないと折れやすく、つぶれやすいのです。

カルシウムを含んでいる食物として、小魚などがよくあげられますが、食べ物にはそれぞれ吸収率というものがあり、いくらたくさん食べても吸収率が悪いものは胃腸を素通りしてしまいます。つまり、かたよりのない食事と適度な運動、それから適切な治療が骨粗しょう症と、その予防にもっとも重要なのです。お気軽にご相談ください。