朝、関節が痛いのはなぜ?

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「朝、起きた時、ベッドから出た時が手足の関節が痛い」という患者さんがいます。ひざなどの関節がすりへるのを関節症といいますが、その初期の症状に「朝の歩き始めの一歩が、ひざが一番痛い」とか「立ち上がりがとても痛い」「夜中にトイレに行こうとするときがとても足が痛い」「長い時間、じっとしていて同じ姿勢をとっていた後の動かし始めが痛い」などの症状があります。これが関節症の特徴的な症状です。

 ひざや股関節などの関節は、あまり動かさないでいると、動かし始めに痛みが出ます。ちょうど、エンジンオイルがまだ温まっていないのに無理にエンジンをかける時のような状態をイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。オイルが温まるまで、あせらずゆっくり関節を動かしていくと、痛みが遠のいていきます。

関節は動かすためにあります。ですから少々すりへっているからといって動かしてはいけないという事はないのです。昔は、関節がすり減った患者さんに「歩くと、もっとすり減るからあまり歩かないように」などという指導もあったようですが、今は違います。

最新の研究では、すり減った関節でも、スクワットのような運動が症状を改善させることがわかってきました。軟骨細胞は「動かす」という刺激によって活性化するのです。骨粗しょう症の予防に運動が大切なのは「骨は使えば使うほど強くなる」からですが、骨も軟骨も同じなのです。お気軽にご相談ください。