肩こりと五十肩

くびと肩, くびと肩, 整形外科全般

肩こりと五十肩、どのように違うのでしょうか。
いずれも正式な病名ではないので、使う人によって微妙に意味合いが違ってきます。

「五十肩」は肩の関節のまわりが痛くなり、肩があがらなくなる状態です。肩の「関節」のまわりに起こる病気であり、医学的には「肩関節周囲炎」といいます。肩のまわりの腱や筋肉がかたくなって癒着し、無理に動かすと痛みがでます。頭の後ろや腰に手を回すことが苦痛になるため、髪の毛を洗ったり、エプロンのひもをむすんだりする動作が難しくなります。症状は急に出ることがあり、一晩で肩があがらなくなってしまうこともあります。患者さんはびっくりしてしまいますが、あわてずに治療をすれば、回復することがほとんどです。

これに対して、肩こりは、一般に、くびすじから肩にかけて、あるいは肩甲骨にいたる痛みをさします。医学的には「頚椎症」「頚椎症性神経根症」「頚肩腕症候群」「頸椎椎間板ヘルニア」などいろいろな疾患を含みます。
上を向いたり首をそらせる動作で痛みが出たり、肩から腕にかけてしびれや痛みがでることもあります。痛みが長く続くと頭痛や吐き気、めまいや気持ちのしずみなど、さまざまな自律神経症状が現れることがあります。「ねちがえ」や「むち打ち」も似た病態であり、似たような症状を来すことがあります。

「肩こり」の中に「五十肩」を含むと解釈する人もいて、まぎらわしくなっています。また肩こりと五十肩が合併することがあり、厳密に肩こりと五十肩を区別することが難しいことがあります。
いずれも首や肩の体操が治療には大切であり、また適切な治療をすればよくなる病気です。