血液のカルシウムを測ったことがありますか

検査と治療, 骨粗しょう症

骨とカルシウムは切っても切り離せない関係があります。
「骨は何でできているか」と聞かれれば、「カルシウム」と答える人も多いと思います。実は、骨を作っているのはカルシウムだけではありません。タンパク質や水分も骨を作る重要な要素です。

カルシウムのような材料をミネラルといいます。血液検査でカルシウムがたくさんあればじょうぶな骨、といえるのでしょうか。けっしてそうではないのです。
骨には破骨細胞(はこつさいぼう)という細胞があり、骨を食べてカルシウムを血液の中に送り込んでいます。この破骨細胞が元気になりすぎると、骨をこわしすぎて骨はもろくなり、血液のカルシウムは高くなります。つまり血液のカルシウムが高くても骨がもろいこともあるのです。

またビタミンDが不足すると食べ物からのカルシウムの吸収が悪くなり血液のカルシウムは低くなります。
血液のカルシウムが低くなると、筋肉がひきつったりけいれんを起こしたりすることがあります。逆にカルシウムが高くなりすぎても元気がなくなったり、尿が多くなったりする症状がでることがあります。

骨粗しょう症のお薬にはカルシウム製剤やビタミンD製剤があります。これらのお薬は骨粗しょう症にとても有効ですが、血液のカルシウムを上昇させることがあります。また週1回とか月1回飲むビスフォスフォネート製剤というお薬は破骨細胞の働きを抑えるため、血液のカルシウムが低下することがあります。

カルシウムは骨ばかりではなく、腎臓や筋肉にも大切な働きをしており、適正な量を保つことがとても大切です。