患者さんの質問は大切なヒント

くびと肩, 整形外科全般, 肩こり, 腰痛と坐骨神経痛, 腰痛の原因と症状

「遠慮」は日本人の美徳ともいわれていますが、遠慮が過ぎるのも人間関係をあいまいなものにしてしまいます。患者さんと医師との関係も人間関係、あまり遠慮をするのは決していいことではありません。
ときどき患者さんからこんなことを聞くことがあります。

「こんなことを、聞いていいかわからないけれども」
「素人判断なんですが、私の頭痛は肩こりが原因ではないかと思うんです」
「痛みはなくてシビレだけなんです。こんなことで受診していいものかと迷ったのだけれど」

医者にはなんでも聞いてください。また自分が考えていることをなんでも話してください。と、いうのも、その質問や考えが病気を治す重要なヒントになることがあるからです。患者さん自身の身体感覚はとても重要です。医者が考えてもいなかった、病気の原因やきっかけを見つける大切な情報であることが多いのです。

病気の物語をナラティブといいます。ナラティブは患者さんが中心となって紡いでいくものです。大昔、私がまだ研修医だったころ、とある大先生は「私が聞いていることだけに答えてください」と患者さんをしかっていました。これではだめです。今ではありえないことです。これでは病気の原因は見つけ出していくことはできません。ナラティブは、医者が勝手に作るものでは決してないのです。

痛みがなくても、シビレや肩こりの症状が強くて仕事や家事もままならなくなることがあります。肩こりが強くなると頭痛や吐き気、気力の減退など全身に症状が出ることがあるのです。どんなことでも遠慮せずに医師に話してみてください。