ストレスとからだの痛み その5「奥様はホームドクター」より

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2014年1月6日(月)から10日(金)までの5日間、テレビ信州の「奥様はホームドクター」に出演しました。その内容をもとに、ストレスとからだの痛みについて5回連続してお話ししていきます。

患者さんと医師の関係

Q:からだの痛みがあった時、どのような診療科を受診すればいいのでしょうか
腰や肩が痛ければ、整形外科を受診することが多いと思います。
ストレスに関係したものであれば、整形外科以外にも心療内科やメンタルクリニックもいいでしょう。また痛みを専門に治療するペインクリニックも一つの選択肢です。
患者さん自身が、痛みがストレスと関係しているかどうかわからない時は、整形外科を受診することをお勧めします。
頭痛やめまい、手足の冷えやふらつきなどは、からだの痛みと密接な関係があります。

Q:ストレスによる痛みの治療で大切なことはありますか
検査ではっきりした異常がない腰痛や肩こりの場合、治療にはさまざまなものがあります。しかし、どんな治療をするにせよ、医師との関係が非常に重要です。
患者さんと医師が共同して治していくという発想を「治療同盟
といいます。患者さんと医師が、一つの目標に向かって治療をしていくという形を作り上げていくことが大切です。それには医師が自分の治療を押し付けるばかりではなく、患者さんの考えをよく聞き、それを治療に取り入れていかなければなりません。
患者さんが自分自身の病気をどのようにとらえているか、ということを「患者解釈モデル」といいます。たとえば「私の足の痛みは、もしかしたら腰ではなく、血管が原因ではないだろうか」とか「めまいは脳からではなく、首からきているのではないだどうか」というようなものです。
このような患者さんの「自分の身体感覚で感じる原因」というのは、正しいことがとても多いのです。そんな患者さんの考えをよく聞き、治療を考えていくことができる治療同盟が重要なのです。

Q:痛みの治療にあたって気をつけることはありますか
痛みの原因が、からだのどこかにあるのは間違いのない事実です。そのうえで、ストレスによるこころの状態も、痛みの程度や痛み方に深く関係しているということを、患者さん自身が気づくことです。
「からだに原因があるのだからこころは関係ない」と、あたまから決めつけず「からだとこころは、互いに影響し合っていることを認めることが大切です。
そして治療に当たってはどんな検査器械よりも、医師と話ができる環境ということが重要です。ある診察室にいる、その患者さんとその医師は世界中で一組だけのものであり、ほかのどんな一組とも違うのです。