ストレスとからだの痛み その3 「奥様はホームドクター」より

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2014年1月6日(月)から10日(金)までの5日間、テレビ信州の「奥様はホームドクター」に出演しました。その内容をもとに、ストレスとからだの痛みについて5回連続してお話ししていきます。

痛みの治療

Q:痛みにはどんな治療があるのでしょうか
運動器の痛みをとる方法としては薬を使った治療、ブロックのような注射による治療、温熱を使ったり、電気を用いる物理療法などさまざまな治療があります。
肩こりや腰痛では筋肉の中に痛みの原因となる物質がたまっているので、筋肉の緊張を和らげて血流を改善して、痛み物質を洗い流すことが大切です。

Q:薬を使う治療にはどんなものがあるのでしょうか
痛みを治療するお薬には現在さまざまなものがあります。もっとも一般的に使われているのが消炎鎮痛薬といわれる、いわゆる痛み止めです。この中にも実にたくさんの種類があります。一日一回飲むものから毎食後に飲むもの、効果が強いもの、最近は胃にほとんどさわらない鎮痛薬も使えるようになりました。
骨や関節などに痛みの原因があるのではなく、それを脳に伝える神経自体に故障があり慢性になりやすい神経障害性疼痛、この神経障害性疼痛の治療薬もよいものが出てきました。
このほか、鎮静のためのお薬や、抗不安薬には筋肉の緊張を緩めるというはたらきがあります。またうつに効く薬も、痛みにとても効果があることが知られています。

Q:副作用について教えてください
薬には必ず主作用と副作用があります。どんな薬も、副作用がまったくない、というものはありません。例えば消炎鎮痛薬の副作用で有名なものは胃腸障害です。最近はこの胃腸障害をきわめて低く抑える薬が開発されています。
「痛み止めは胃に悪いから、がまんして飲まなかった」といわれる患者さんがいます。痛みを我慢するという事は、決して好ましいことではありません。痛みが続くと筋肉は収縮して血行が不良となり、痛み物質が蓄積して、ますます痛みが強くなる悪循環に陥ります。
「痛み止めは一時的なものでしょ」といわれる患者さんがいます。痛み止めは、必ずしも一時的な作用だけではありません。痛みが止まると筋肉の緊張がなくなり、血行が改善して痛み物質が洗い流されます。痛み止めを上手に使うことは、痛みの根本的な治療なのです。