ストレスとからだの痛み その2 「奥様はホームドクター」より

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2014年1月6日(月)から10日(金)までの5日間、テレビ信州の「奥様はホームドクター」に出演しました。その内容をもとに、ストレスとからだの痛みについて5回連続してお話ししていきます。

心と体をつなぐ自律神経

Q:原因がわからない痛みは多いのでしょうか。
検査で原因がわからない痛みは腰痛だけではありません。例えば多くの腹痛や頭痛はいろいろな検査をしても異常がありません。頭痛では緊張性頭痛や片頭痛、腹痛では過敏性胃腸症、あるいは胸の痛みでは心臓神経症などの病気は検査で特別な異常がみられません。こういう痛みを機能性の痛みといいます。
腰痛にも検査ではっきりした異常のない痛みがあり、腰椎症とか筋・筋膜性腰痛症と名付けられているものはほとんどがそうです。

Q:最先端技術を使った検査を行なえば、何か異常がみつかりそうに思いますが
このような機能性の痛みがあるのは事実ですが、しかしその原因をなんとかみつけようと精密検査や最先端医療技術へとまっしぐらに進んでいるのが現代医療です。現代医学の技術を使った検査を行なえば、必ず異常がみつかるはずと信じ込んでいるのが現代人です。そこには現代人の医療に対する過剰な期待と信じ込みがあります。

Q:では機能性の痛みは、原因がないのになぜ痛むのですか。
検査で原因が見つからないというだけで、からだの原因は必ずあるのです。腰痛であれば検査に現れない腰の異常は必ずあります。腰の周囲には骨や関節、筋肉、血管や神経などさまざまなものがあります。これらはきわめて小さなものが複雑に絡み合っています。そういうミクロの故障が腰痛を起こします。
そしてこのような故障には自律神経という「心と体をつなぐ神経」の影響がでやすいのです。自律神経は全身にくまなく張りめぐらされています。心臓や消化器のような内臓だけでなく手足や腰肩といった運動器にも自律神経はあります。自律神経は運動器の血行や緊張に関係しているので、これが不調を起こすと腰痛や肩こりの原因になります。