ストレスとからだの痛み その1 「奥様はホームドクター」より

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2014年1月6日(月)から10日(金)までの5日間、テレビ信州の「奥様はホームドクター」に出演しました。その内容をもとに、ストレスとからだの痛みについて5回連続してお話ししていきます。

からだの痛みの原因

Q:からだの痛みをおこしやすいところはどんなところでしょうか。
からだの痛みには腹痛や頭痛などさまざまなものがあります。なかでも多いのが腰痛と肩こりです。日本人の3人にひとりが腰痛や肩こりに悩んでいます。腰や肩、手足のことを運動器といいます。運動器はひとが動くために、ひとがひとらしく生活するためにとても重要なものです。この運動器に痛みがある人がとても多いのです。

Q:では運動器の痛みの原因はなんでしょうか
運動器の痛みはもちろん、腰やくび自体に原因があります。例えば腰痛を起こす病気として椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などがよく知られています。しかし実は腰痛のほとんど、実に85%が、原因がはっきりしないものなのです。この原因のはっきりしない腰痛を「非特異的腰痛」といいます。よく、病院へ行ってレントゲンやMRIを撮りましたが「検査では異常はありませんでした。とりあえずお薬を出しておきましょう」といわれたことがある方も多いと思います。

Q:「原因がはっきりしない」とはどういうことでしょうか。
原因がはっきりしない、ということは「原因がない」ということではありません。腰のどこかに必ず原因があるのですが、その原因が検査では出てこない、という意味なのです。検査ですべてがわかると思われがちですが、MRIなどの精密検査でもわかることはごくわずかなのです。こう聞くと意外と思われるひとが多いと思いますが、実はこのことは整形外科の医師の間では以前から当たり前の事をして知られていました。例えば腰のレントゲンを撮ってなにか変形があったとしても、それは変性といわれる加齢によるものであることがほとんどです。変性があるから痛みが出る、とは必ずしもいえないのです。