骨は使えば使うほど強くなる

検査と治療, 骨粗しょう症

「テレビで骨粗しょう症を放置しておくと、寝たきりになってしまう、と言っていました。骨粗しょう症になると、つまずいたくらいの軽い衝撃で骨が折れてしまうと言っていたので、用心のためあまり出歩かないようにしています」と患者さんがいいました。
それでは逆効果です。というのは、骨は使えば使うほど丈夫になり、大事にして使わないでいるとすぐにもろくなってしまうのです。
転ぶのが怖くて、動かないで家の中だけにいるようなことをしていれば、どんどん骨密度は低下してしまいます。
骨粗しょう症は、しっかり予防できる病気です。気持ちをほがらかに持って、運動と食事を健康的に行なうことが大切です。

患者さんにとって、よほどテレビの内容が衝撃的だったのでしょう。患者さんは家庭の主婦で家事一般は行なっていたのですが、骨密度を測ると少し低くなっていました。患者さんと相談して、骨を強くするお薬を飲み始めてもらい、それに加えて毎日ウォーキングをしてもらうようにしました。骨粗しょう症の治療は、運動、食事、お薬が大きな三本柱です。
生活に運動を取り入れたことから患者さんの表情も明るくなり、しばらくして再び骨密度を測ったところ、わずかに骨密度が高くなってきていました。このことが患者さんの励みになりました。数値を見てもらいながら薬を調節して、骨とこころが同時に安定するよう治療を継続しています。