骨密度はからだの場所によって違う

検査と治療, 骨粗しょう症

骨粗しょう症は骨がもろくなる病気です。
骨粗しょう症の検査は次の三つがあります。

1)レントゲン
2)骨密度
3)血液検査

このうち、2)骨密度は骨の硬さを測るものです。骨の強さは骨の硬さと骨の質で決まります。骨がもろくなるということは、骨折しやすいということだけではないのです。骨は体の芯棒です。その芯棒が弱くなれば筋肉も弱くなり、また内臓機能の低下や寿命にも影響を及ぼします。骨粗しょう症は、脳卒中などと並んで寝たきりになる大きな要因なのです。

健診では、骨密度を手やかかとで測る簡易な検査があります。しかし骨の密度はからだの場所によって違うのです。だから、からだの芯棒である腰や太もものような体の軸で骨密度を測ることが推奨されています。かかとで大丈夫でも腰や太ももで大丈夫だとは限らないのです。腰と太ももでさえ、骨密度の数値は違うのです。
かかとの検査で大丈夫だったのに、太ももの骨では治療が必要な骨粗しょう症であったということはよくあることなのです。
腰の骨が弱くなると骨が徐々につぶれていって身長が縮んだり、背中が曲がってきたりします。これらは骨粗しょう症のサインなのです。

腰の骨の骨折(脊椎圧迫骨折)は年間30万人から100万人に起こっているといわれています。はっきりした数がわからないのは本人も知らないうちに腰の骨がつぶれて、体調をくずしている患者さんが多いからです。この数は70歳以上の方の3人にひとりなのです。
また太ももの根元の骨の骨折(大腿骨近位部骨折)は、この10年で2倍以上に増えて、年間20万人近い患者さんが骨折しているのです。

たかが骨、ではないのです。骨は内臓や寿命に影響する重要な器官です。最近では自治体で骨の検査を積極的に勧めているところが出てきました。骨は体の芯棒なので、ぜひ詳しい検査をしてみてください。数分の骨密度検査と血液検査で自分の骨の様子がよくわかります。