リウマチはどうやって診断するか

検査と診断, 関節リウマチ

-リウマチかどうか心配な患者さんへー

リウマチは手指の関節が腫れて、徐々に全身の関節を壊していく病気です。
「年だからなるの?」と聞かれる患者さんがいますが、年齢とは関係ありません。病気の始まりは40歳代の女性が多いのですが、10歳代から80歳代まで広い年齢で発症します。また男性の患者さんも少なくありません。
手指だけとは限らず、ひざや足首、肩や肘などの関節から症状が出てくる患者さんもいます。

「リウマチは血液検査でわかる」と思っている患者さんがいますが、実はそうではありません。正確には「血液検査でわかることが多い」のです。
リウマチと診断するには「診断基準」という手続きを使ってリウマチかそうでないか決めていきます。血液検査はその手続きの中のひとつの参考でしかないのです。もちろん血液検査でリウマチが強く疑われることはあります。しかし血液検査で陽性なのにリウマチでないことや、逆に陰性なのにリウマチであることはよくあることなのです。

「検査」という機械的なものだけではなく、医師の臨床経験がとても大切になります。リウマチ学会ではリウマチに関する臨床研修を積み試験に合格した医師をリウマチ専門医として認定しています。リウマチ学会のホームページではリウマチ専門医を紹介しています。(http://pro.ryumachi-net.com/

「手指の関節が腫れているけれど、血液検査が大丈夫だったからリウマチではない」とはいえないのです。
また「数年前にリウマチの検査をしたけどマイナスだったから大丈夫」といわれる患者さんがいます。これも誤りです。たとえば人間ドックで1回胃カメラ検査で大丈夫だったら、その後はずっと大丈夫といえるでしょうか。

私の経験では、リウマチ検査で陰性だったのに、半年後の検査で陽性になった患者さんがいます。
朝、手がこわばったり、指の腫れがあれば遠慮せずに専門医を受診してみることをお勧めします。

リウマチは機械による血液検査だけで診断できるのではなく、経験のある医師が診察をして総合的に診断するものなのです。