リウマチを治す

治療とくすり, 関節リウマチ

手指の関節が腫れて変形を起こす関節リウマチ。
なかなか完全に治るということがないため、以前は「慢性関節リウマチ」という病名でした。ところが十数年前から新薬が次々と使えるようになり、治る患者さんが多くなりました。

そこで2002年、日本リウマチ学会は「慢性関節リウマチ」という病名から「慢性」をとって「関節リウマチ」という名称に変更しました。慢性ではない患者さんが出てきたからです。

リウマチの薬はいろいろあり、ざっと見渡しただけで30種類を超えます。リウマチの新しい薬の中でも大変な進歩を遂げているのが「生物学的製剤」といわれる注射薬です。生物学的製剤という難しい名前なので簡単に「バイオ」と呼ばれることもあります。この薬が出てから、リウマチは治る病気になりました。
以前まで薬は、手指の変形を遅らせる程度の効果しかなかったのですが、「バイオ」はリウマチの進行をピタッととめるだけでなく、手指の変形を少しずつもとに治していくことさえわかってきたのです。もちろん患者さんの個人差がありますが、「バイオ」はリウマチ診療に画期的な革命をもたらしました。
私が診させていただいている、10年以上もリウマチの薬を飲み続けていた患者さんの中にも、「バイオ」を使うようになって、いつの間にか治ってしまった患者さんがいます。
リウマチは、病気が治って症状がなくなることを「寛解(かんかい)」といいます。「寛解」できた患者さんも再発がないように慎重に見守っていきます。

「バイオ」には、現在7種類の薬があり、また毎年のように新しい薬が開発され使えるようになっています。
「バイオ」はよく効く薬ですが、きちんとしたリウマチの知識がないと使用できません。薬の詳しい知識は整形外科的なもののほかに内科的なものも重要です。
そこで日本リウマチ学会では専門医制度を作って認定しています。
リウマチ学会のホームページではリウマチ専門医を紹介しています。(http://pro.ryumachi-net.com/
私もリウマチ専門医ですが、松本市では、たった19名しか認定されていません。

リウマチは、ひとりの医師とじっくり腰を落ち着けて治療に取り組んでいくのがよい治療法です。