骨粗しょう症は「治る病気」

検査と治療, 骨粗しょう症

診療をしていると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の患者さんがとても多いのに驚きます。

クリニックのホームページにも書きましたが、骨粗しょう症は日本人の10人に一人がかかっているといわれている国民病でもあります。骨がもろくなり、骨折や寝たきりの原因となるだけでなく、骨は全身の「元気度」のバロメーターでもあるのです。

骨粗しょう症の治療ですが、昔はカルシウムとビタミンDくらいしかなく、それらの薬は「骨がもろくなるスピードを遅くする」程度の効果しかありませんでした。

それが10年ほど前から新しい薬が次々と出てきて、今や骨粗しょう症は「治る病気」になりました。
ただし、詳しい検査をして、患者さんにあった薬を的確に使用した場合です。
今では、骨粗しょう症の薬は20種類以上のものがあるのです。カルシウムとビタミンDだけではないのです。
骨を壊す破骨細胞のはたらきを抑制する薬には月1回1錠のむだけ、というものもあります。
この他、女性ホルモンを改良した薬もあります。また副甲状腺ホルモンから作られた薬は注射です。それぞれに数種類の薬があるのです。

骨粗しょう症の患者さんには定期的に詳しい検査をして、その結果によっては薬を変えていくことが必要です。
骨はからだの一番奥深いところにある芯棒です。これがもろくなり劣化すれば、周囲の筋肉も衰えていくのは当然であり、からだ全体の代謝も悪くなります。
骨の劣化は全身病であり「たかが骨」ではなく、血管や胃腸と同じように大切なものなのです。