腰痛をこころで治す-心療整形外科のすすめ

整形外科全般

腰やくび、手足など、人間が体を動かすために必要な器官を「運動器」といいます。運動器の痛みが長く続くと、からだばかりでなくこころも疲れてきてしまいます。だから腰痛や肩こり、関節痛には身体的な治療のほかにこころのケアもとても重要なのです。このような考え方を心身医学的アプローチといいます。

私は長年、運動器の心身医学的アプローチを研究・実践してきました。整形外科の中でこのような方法を行っている医師はあまりいないため、心療内科学会などの学会でも注目されてきました。

昨年の暮れ、出版社からこれまでの論考を一般書としてまとめてみないかというお話をいただき、開業準備の傍ら執筆を進めました。

このたびPHPサイエンス・ワールド新書から「腰痛をこころで治す -心療整形外科のすすめ」を上梓することができました。開院日が7月3日、本の発効日が7月4日と私にとっても記念すべき日が続きました。

整形外科医が書いた運動器心身医学の一般書としては、おそらく本邦で初のものであり、新聞からも取材を受け記事になって紹介されました。

本のあとがきにも書きましたが、腰痛や肩こりとストレスの関係はとても重要で、それをうまく治療できるかどうかで痛みが劇的に改善することがあります。

腰痛の85%は非特異的腰痛と呼ばれるMRIやレントゲンで異常がみつからない腰痛なのです。しかし検査で異常がないから、からだの異常が全くないのかというとそうではなく、必ずどこかに検査に出てこない異常があるのです。それは診察でしかわかりません。このあたりの事情を分かりやすく解説しました。一般向けに分かりやすく書きましたので、みなさんぜひ読んでみてください。

『腰痛をこころで治す -心療整形外科のすすめ』
谷川 浩隆 (著) PHPサイエンス・ワールド新書